イオングループの物流は国内最大規模を誇り、毎日約5,000台のトラックが全国を駆け巡っています。当社はイオングループの物流機能会社として、これらの物流網を活用し、どのようなときでも地域のお客さまに商品を供給していくことが私たちの責任であると考えています。物流網はライフラインとしての役割を担いますので、災害時においても商品を供給できるよう日頃から備えています。
しかし近年、物流の2024年問題によるドライバー不足やインフレによる物価高騰により、お客さまにこれまで通りの価格で商品供給を行うことが難しくなっています。ただ、企業都合での販売価格上昇により、お客さまにご負担をおかけしないためには、上流での物流コスト削減が重要となります。私たちは、消費の代位機能を提供する小売業として、お客さまのくらしを守るため、自社物流の強みを存分に活かした物流構造改革を進めています。
具体的には、グループシナジーを発揮し、物流、仕入、販売のオペレーションを一体設計した配送効率改善に取り組み、ドライバーの労働力不足解消を目指しています。また、物流課題解決のため、全国の地域ごとに物流研究会を発足し、競合他社を含めた企業との協業による持続可能な物流ネットワークの構築を推し進めています。他にもAIを活用した配送ルートの最適化や省人化機器の導入による物流DXにも取り組んでいます。
このように私たちはサプライチェーンという機能を維持しつつ、物流構造改革に向け、たゆまぬ努力を続けています。この原動力は、お客さまを原点とするイオンの基本理念です。私たちは、お客さまのくらしを守るという使命を果たすため、これからも革新と挑戦を続けていきます。
代表取締役社長手塚 大輔